インナーバッフルボードでサウンドアップ

もっとマニアックにインナーバッフルボードを解説すると?

 

 

カーオーディオにおいて、音の出口であるスピーカーは音のよしあしを決定するポイント。スピーカーが音を出すときの性質として、振動板の動作によりスピーカーの前後に音が出てしまいます。

 

 

この音はドアパネルを境に、互いに回りこもうとする特質をもっているのです。そのためドアの鉄板にスピーカーから発生した両方の音がぶつかり、スピーカーマウントやインナーパネルの共振が引きおこされるというわけ。とくにスピーカーがしっかり固定されていないとスピーカー自体も振動し、本来の性能が発揮できません。

 

 

だからインナーバッフルボードを装着してスピーカーを安定させつつ、共振を防止することが重要になってくるのです。いま売れ線のインナーバッフルボードは注目素材「MDF」を採用した製品がメインとなっています。

 

 

MDFとは“中質繊維板”のことで、木片を繊維に戻し接着剤と混ぜて圧縮形成した素材。材質的には60年代に流行したカーボナイトと似た素材ですね。MDFは中心部まで均一に目が詰まった質量の高い素材となり、安定したサイズを採寸・成型することができるマテリアルです。だからMDFを使用したインナーバッフルボードは、スピーカーとインナーパネルをしっかりと固定することができるのです。